今回のOJT研修のテーマは、視覚や操作活動の教材を生かした算数指導についてです。
はじめに、パターンブロックの活用です。図形遊びや図形の操作を通して、高学年で学習する分数の通分や約分を視覚的に理解することにつながります。
次は、立方体。正方形の工作用紙とビニールテープを使って立方体をつくり、手に取ることで辺の数を確認したり、開き方によって展開図が変わることに気付いたりします。そこから、「展開図は全部で何種類あるんだろう」と新たな問いに結び付くようになります。
低学年で学習する箱の形。色の違う長方形や正方形を組み合わせて、箱をつくる活動を通して、面の数や向かい合う面の関係などに気付き、学習に生かすことができます。
最後に、色のついた形の面積について。
ぱっと見ただけでは求め方のイメージが浮かばなくても、3年生でのコンパスを使った模様づくりを思い出すと、「円の面積」をヒントに考えることができるようになります。
研修の終わりに提示されたのは1枚の画用紙から作った形。その作り方に先生たちは興味津々。「ここがこうなっているから、まず紙は半分に折って」「あとは、ここに切れ込みを入れればいいんじゃない」など、相談しながら試行錯誤し、何とか「あ~。なるほど!!そういうことか!」と答えにたどり着くことができました。
自分たちが知的好奇心をもつことで、楽しんで探究することで、子供たちの「!」や「?」「♪」を引き出す授業づくりにつながることを再確認したOJTでした。