本教材は、先生のものさしを折ってしまったのぼるが、側にいたひろしに自分の過ちを押し付けようとする場面から始まる。のぼるの仲間たちは、ひろしのせいにしようとはやし立てる。それを見ていた「ぼく」は、以前友達の下敷きを割ったのぼるの過ちを押し付けられたことを思い出す。
今にも泣き出しそうにしているひろしを見た「ぼく」は、ひろしからものさしを取り、のぼるに渡す。教室のみんながのぼるを一斉に見る中、のぼるは黙ってものさしを受け取るという話です。
今日の授業を通して、「ぼく」が友達の行動をよくないと判断し、立ち向かう行為の動機付けを自分との関わりで考えさせることで、「よいことと悪いこととの区別をし、よいと思うことを進んで行うこと」へと迫っていきたい。また、友達との関わりの中で傍観者にならず、自ら正しいと信じるところに従い、不正を指摘することの大切さに目を向けることで、
よいことや正しいと思うことを的確に判断し、進んで行おうとする意欲と態度を養っていければと思います。